「ピット器官」とは
ニシキヘビ、マムシ、ハブの仲間は、赤外線を感知することができる「ピット器官」というセンサーを持っています。これらのヘビは、唇のあたりにいくつか穴が空いていて、そこで赤外線を感知しています。(図)しかも、ピット器官で得た赤外線の情報は、脳で目からの情報と重ねて処理されていることが分かっています。ヘビから見た世界は、熱を色で感知するサーモグラフィーのようになっているのかもしれませんね。
ヘビの生存戦略
絶対零度(-273℃)よりも温度が高い物質は、必ず赤外線を放出していて、さらに温度が高いと強く、温度が低いと弱く発します。この法則をヘビはうまく利用しています。ヘビの食べ物であるネズミなどの恒温動物は、周りの環境よりも温度が高く、強く赤外線を放出しているので、ピット器官でその姿を捉えることができます。ヘビは、効率よく食べ物を見つけるための戦略として、このような器官を発達させたのです。