原理解説バイオミメティクス

図 ナノぴた®

【参考】

  • 『自然に学ぶ!ネイチャー・テクノロジー』 学研

「バイオミメティクス」とは

自然のメカニズムやシステムを科学的に解き明かし、テクノロジーとしてデザインし直すことを、「バイオミメティクス(生物模倣)」と言います。生物が進化の歴史の中で獲得し、環境に適応して磨き上げてきた形態や機能を真似して、持続可能な社会に適した技術を開発することは、地球環境を守り豊かな暮らしを実現していく上で、とても重要な取り組みです。

ヤモリの脚の裏のひみつ

たとえば、ヤモリはつるつるのガラスの壁を滑ることなく難なく上っていきます。これは、ヤモリの脚の裏に非常に細かい毛がたくさん生えていて、その一本一本が分子間力によってガラスにぴったり張り付くことにより、強力な接着力を得ています。この原理を応用して、がんなどの病気の治療により、指紋が消えたり、手がしびれたりしてしまった人のために開発されたグローブが「ナノぴた®」です。ヒトは指紋が無くなると、滑って物がつかみにくくなってしまうのですが、ヤモリの細かい毛をグローブの手のひらに再現した「ナノぴた®」をはめれば、ものがつかみやすくなります。(図)

※ナノぴた®は帝人フロンティア(株)の登録商標です。