「音を聞く」以外の耳の役割
耳には、 音を聞くことのほかにも体のバランスを保つという大切な役割があります。耳の奥の「三半規管」の中にはリンパ液という液体が入っています。(図)体が動いたり、回転したりすると、このリンパ液が動くので体の位置や傾き、動きの方向などがわかります。これらの情報は、三半規管から神経を通って脳に送られます。脳はその情報によって、体のバランス感覚を保つことができるのです。
難聴とは
音が聞こえにくい状態を「難聴」といいます。難聴の種類は大きく3つあります。外耳、中耳といった音を伝える段階に原因のある「伝音難聴」。内耳、蝸牛、脳といった音を感じる器官に原因のある「感音難聴」。両者が合併した「混合性難聴」です。感音難聴には、加齢による難聴も含まれます。年齢が進むにつれ、蝸牛の有毛細胞の数が減少するなどして音を感じる機能が低下します。
近年、WHO(世界保健機関)が、「スマートフォンなどで大音量の音楽を聴くことによって、世界の若者のほぼ半数、およそ11億人が難聴になるおそれがある」という警告を発しました。イヤホンで音楽をきくときは「1日1時間以内」にする、野外イベントなど大音量にさらされる場所では長く音を聞かないなど注意を払いましょう。