原理解説どこまで聞こえる?

図 イルカの超音波の発信

【参考】

  • 『Auditory perception』H. Heffner and R. Heffner

人や動物の可聴域

人に聞こえる音を「可聴音」、人の耳に聞こえないほど高い音(20kHz以上)を「超音波」、低い音(20Hz以下)を「超低周波音(低周波音)」といいます。可聴音の範囲(可聴域)は、個人差はありますが低い音で20Hzから高い音で2万Hzくらいまでといわれています。

動物は、それぞれの生態にあわせた可聴域をもっています。ゾウやクジラは、人には聞き取ることはできない低周波音でコミュニケーションをとっています。

動物のエコーロケーション

イルカは、水中で超音波を発して固体から跳ねかえってくる反響(エコー)を利用して周りの様子を見分けることができます。(図)これを「エコーロケーション」と呼びます。エコーロケーションにより、物体の位置はもちろん、形や大きさ、やわらかさまでわかります。

コウモリも同様に、暗闇の中で超音波を相次いで発することで獲物の位置を正確につきとめます。コウモリは6万Hz前後の高い超音波を発することで暗闇での活動を可能にしています。一方、蛾の仲間には、自ら超音波を発してコウモリに見つからないようにするものもいます。