原理解説視覚のふしぎ

図1 変身するガレージ屋根

図2 高さ反転立体

錯覚とは

脳が見たり聞いたりした情報から実際とは違った認識を持つことを「錯覚」といいます。なかでも、視覚による錯覚を「錯視」いいます。目から送られた画像情報が脳で処理されるときに起こるのですが、その仕組みにはまだわかっていないことがたくさんあります。

いろいろな立体錯視

錯視研究の第一人者である杉原厚吉先生は、人間の脳の特徴を逆手に取った様々な立体錯視を発見しました。

例えば、鏡に映すと形がまったく変わって見える「変身立体」。「変身するガレージ屋根」(図1)は、丸い車庫の屋根が、鏡に映して反対側から見るとギザギザになっているように見えます。このような面を見たとき、人の脳はどうしても直角にみてしまう癖があることを利用しています。

また、鏡に映すと高さが反転する立体錯視「高さ反転立体」(図2)を見てみましょう。平面図形を互いに反対側から同じ角度で見下ろすと、高さの反転した立体が知覚されるという原理を利用してつくられています。 科学館には、人間の目と脳がだまされる驚きの錯視作品がたくさんあります。チャレンジしてみましょう。