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表紙の1枚

表紙の1枚(vol.29)「みらいーらへようこそ」

浜松科学館ニュースレター「COMPASS」。
第29号の表紙には、みらいーらでコンシェルジュを務める3人のスタッフが登場します。

浜松科学館では、入館してすぐのエントランスに「コンシェルジュスペース」を設置しています。2023年度から試験的に始め、現在はシニアアドバイザーの杉本さん、アテンダントチームの高野さん、松島さんが主に担当しています。

杉本さん「浜松科学館には日々多くの方がいらっしゃいますが、特に初めて来館される方は、入口付近で“どうしたらいいだろう”と迷っている様子をよく見かけます。スタッフの間で、“エントランスに専任でご案内できる人がいるといいのでは”という話が持ち上がり、アテンダントチームと一緒にコンシェルジュを始めてみることにしました。2023年度に試行し、2024年5月から本格的にスタートしました。」

高野さん「いまは土日祝日や夏休みなどの長期休暇期間を中心に、館内外のご案内やご質問への対応、常設展の入場補助、来客の受付、各種割引のご案内など、幅広く行なっています。“今日は科学館で何をやっているの?” “この場所へ行くにはどうしたらいいですか?”といった質問をいただくことが多いですね。いろいろな資料をご用意して、ご案内できるようにしています。」

高野さん「県外の観光の方からは、“この近くでおすすめのランチはありますか?” “ほかに楽しめるスポットはありますか?”と聞かれることがあるので、手作りの近隣マップも作成しました。無料でお渡ししていますので、必要な際はぜひお声がけください。」

松島さん「コンシェルジュを始めてから、以前は頻繁に起こっていた入場ゲートのエラーや、館内で迷われる方が減ったように感じています。始めた当初はこちらからお声がけすることが多かったのですが、最近ではお客様の方から話しかけてくださることが増えました。」

2025年7月には、常設展をめぐる3つのモデルコースを紹介する冊子を、コンシェルジュスタッフを中心に企画・制作しました。現在はデスク周辺で配布しています。

松島さん「コンシェルジュとして立っていると、“どんな展示がありますか?” “おすすめの展示はありますか?”と聞かれることもよくあります。当館の常設展には約100点の展示があり、初めての方だと迷ってしまうこともあるかもしれません。また、ご家族連れやカップル、お友達同士、お一人など、いらっしゃる方はさまざまです。そうした方々それぞれにもっと満足していただけるように、常設展のおすすめの巡り方を紹介する冊子をつくりました。」

松島さん「制作にあたって、スタッフ全員におすすめの展示を尋ねるアンケートをおこないました。すると、回答が意外と分散していていろいろな展示が挙がったんです。そこで、紹介する展示が重ならないようにしながら目的別に3つのコースを組み立てることにしました。体験型か鑑賞型か、体験時間のバランスなども考慮して構成しています。浜松科学館ならではの企業展示も組み込みました。」

杉本さん「考えたコースは、実際に私たちが回ってみて、時間通りに体験できるかなどを確認しました。どのコースも“ちょうど良い”時間として、60分で回れるようにしています。」

松島さん「配布してみると、初めての来館者だけでなくリピーターの方にも手に取っていただいているようです。お子さま連れの方から“いつもうちの子が好きな展示しか見ないんですよ”とお聞きすることがありますが、この冊子は、他の展示を知っていただくきっかけになるのかもしれません。」

浜松科学館のコンシェルジュには、ボランティアメンバーも関わっています。

杉本さん「長くジュニアボランティアとして活動しているメンバーが“やってみたい!”と言ってくれて、一緒にコンシェルジュを担当したこともありました。人と接することが好きな方で、やりがいを感じてくれているのが嬉しいです。」

杉本さん「コンシェルジュスペースには椅子を備えたデスクもありますが、私たちはほとんど座っていません(笑)。そばに立っていますので、ちょっとした世間話でも、ささいなことでも、お気軽に話しかけてください。」

高野さん「これからもコンシェルジュとして、皆さまに寄り添いながらお迎えします。ぜひ楽しみに、みらいーらへお越しくださいませ。」