みがいて作ろう! ピカピカ泥だんご

みなさん、こんにちは。
浜松科学館のうえちゃんです。

2月末に「みがいて作ろう! ピカピカ泥だんご」を実施しました。

みなさんは「泥だんご」を作ったことがあるでしょうか?
公園の砂場でやったよという人もいるかもしれませんね。

今回は、職員が事前に作っておいた色付き泥だんごを陶器(おちょこ)で磨いて、ピカピカに仕上げるという体験でした。

どうして陶器で磨くとピカピカに仕上がるのでしょうか。

泥だんごの表面をよく観察してみると、小さな砂の粒が集まっていることが分かります。
ここで、少し泥と砂の違いについてふれておきましょう。泥と砂はどちらも石の仲間です。これらは粒の大きさによって、分類することが出来ます。
2㎜以上のものを礫(れき)と言い、2㎜~0.063㎜の大きさのものを砂、0.063㎜より小さいものを泥、さらに0.004㎜以下のものを粘土と分類しています。泥と砂の境界は難しく、あいまいな部分もあります。
図にするとこのような感じです。

名称の違い

さて、話を泥だんごに戻しましょう。
泥だんごは、図で言うところの泥や粘土を丸めたものです。また、今回の泥だんごには表面に色粉がつけてあります。虫眼鏡で覗いてみると、表面の砂や泥は大きさも形もばらばらです(図2)。結果、泥だんごの表面はでこぼこしています。でこぼこしている表面に当たった光は、乱反射を起こし、きれいに光ってはくれません。手触りも悪いです。

図2

光の向きがばらばらなので、きれいに光らない。手触りも悪い。

でこぼこの表面を、泥だんごと同じような素材のおちょこで磨くと、表面を平らに、粒の大きさをそろえることが出来ます(図3)。するとここに当たった光も向きが揃い、鏡のようにピカピカに光って見えるという訳です。手触りも良くなります。

図3

光の向きが揃うので、きれいに光る。手触りもすべすべして良い。

今回の方法には、壁を作る「左官」の技術が盛り込まれています。
壁を荒く土で塗って、漆喰を塗り、仕上げに白土をつけ、コテで磨いて平らな壁を光らせる「大津磨き」という伝統工法がまさにこの方法です。大津磨きは、滋賀県の大津で生まれた工法で、とても粒の小さい江州白土と呼ばれる磨き粉に適した土(分類でいくと、粘土です)が取れたことから、この地域に根付いています。公園で作る泥だんごも、左官と同じように、仕上げに粒の小さな「さら砂(さらさらの砂)」をまぶすこともあります。
昔から知られた技術だったのですね。

今回のイベントでは、多くの方に体験して頂きました。
かなりの量の泥だんごを用意しておいたのですが、2日目にはすべての材料が無くなってしまうほどの盛況でした。

もし少し汚れてきたら布などでやさしくふき取ってみてください。
ピカピカが復活しますよ。

早速、またやりたいとのご意見も頂いていますので、ニューズレターCOMPASSや、ウェブページをチェックしておいてくださいね。