表紙の1枚(vol.21):ミクロなお散歩

浜松科学館ニューズレター COMPASS。
今回の表紙は、はままつフラワーパークで職員の方と園内を巡る小粥さんです。

COMPASS21号 表紙

一年ほど前から、浜松市内で特色ある品の生産や管理をされている場所を訪れて、それらの生産者、管理者にお話を伺い、気になったものを持ち帰って(お借りして)館内の電子顕微鏡で拡大観察する「浜松ミクロ散歩」という企画を行っています。

表紙の「はままつフラワーパーク」では、園内で見られる多種多様な植物や、手作りの展示たちをご案内いただきました。

訪問の様子や、試料を電子顕微鏡で観察した考察は館公式のnoteで公開しています。

note:https://hamamatsu-sci-museum.note.jp/m/m67a62cbea0f5

「ふだんは館内での業務がメインになるのですが、外に出ていって、地域のことをもっと知りたいと考えるようになったことが連載を始めたきっかけです。」

「私は浜松市の出身で、地元のこともある程度は知っているつもりでした。ですが今回色々な場所を訪れ、お話を伺ってみて、浜松にこんなに魅力あるものや人たちがいるんだ!と改めて気がつきました。noteの記事は、私と案内してくださった方の会話形式になっています。一緒に散歩しているような雰囲気を感じてもらえたらと思います。」

また、小粥さんは、館内「自然ゾーン」にある電子顕微鏡室(でんけんラボ)で、電子顕微鏡を使用したさまざまな催しを企画・運営しています。

でんけんラボ

「日常的なものでは、いくつかのメニューの中から参加者に観察したいものを選んでもらい、電子顕微鏡で一緒に観察するプログラムがあります。今は約10種類のメニューを用意しています。開館中に希望をいただければ、いつでもご参加いただけますよ。」

「それと、市内小中学生の皆さんの研究サポートとして、毎年〈みらいーら自由に研究ラボ〉という催しも開催しています。当館にある電子顕微鏡や実験機器を貸し出しして、自由に研究してもらえます。研究結果はポスターにまとめ、当館の秋の企画展(科学の学園祭)で掲示します。」

自由に研究ラボ
科学の学園祭での掲示

「電子顕微鏡はなかなか触れることのない機材だと思います。地域の方をはじめ、色々な人に利用してもらいたいですね。私が撮影したデータも、広く公開していければと考えています。」

「今回のミクロ散歩で訪れた15団体さんからお借りした試料を電子顕微鏡で観察すると、肉眼では分からない生産品のこだわりや高い技術、生態のしくみを見つけることができました。例えば、ニホンウナギ。下顎を拡大すると、恐竜のような牙が観察できました。歯があるイメージがあまりないかもしれませんが、ニホンウナギは肉食性であることがわかりますね。」

「3月20日から始まる春の特別展〈浜松ミクロ散歩〉では、それら電子顕微鏡で撮影した写真に加え、関連する実物、取材の様子をまとめたパネルなどを展示します。」

「合わせて、でんけんラボでのイベントや、協力団体によるサイエンストーク、ワークショップも開催します。自分で言うのも何ですが、盛りだくさんな内容です(笑)」

「私は時間がある時、お散歩をよくしています。お散歩で心掛けているのは〈ぜったいに面白いものがある!〉と、好奇心をもって歩いてみること。きっと、今まで気がつかなかった発見があると思いますよ。この特別展でもワクワクを見つけて、一緒にミクロからまちの魅力を探してみましょう!」