謎の液体Xをつきとめろ!

7月27日、サイエンスラボイベント「謎の液体Xをつきとめろ!」を開催いたしました。 事前募集により集まった15名の方にご参加いただきました。

8本の試験官に入った透明な液体たち。
見た目には全く同じに見えますが、中身はそれぞれ異なる液体です。
これらの正体を突き止める実験を、当館サイエンススタッフ「みしまん」講師のもと、参加者の皆さんと行ってゆきました。

用意されたのは「リトマス紙」「BTB溶液」「pH試験紙」。
学校の理科の授業などでご存じの方も多いのではないかと思います。
これらを使って液体の性質を調べてゆきます。

リトマス紙を液体に浸したり、BTB溶液を入れたり、においを嗅いだり…
ひとつひとつ、みなさん真剣に取り組まれていました。
BTB溶液で色が変わった瞬間などは、驚きの声が上がっていましたよ。

実験を進めると、まったく同じに見えていた液体の違いが徐々に浮かび上がってきました。
酸性orアルカリ性、においの有無、結晶の有無などによって、それぞれの液体が何であるか、またどんな特長を持つかを把握することができました。

さて、ここからが本番。
皆さんの前に新たに用意された「X」と書かれた試験管。
こちらもまた、透明な液体です。
参加者の皆さんに、これまでの実験結果を踏まえてこの「謎の液体X」の正体を突き止めていただきました。

リトマス紙やBTB溶液、pH試験紙の結果やにおいから、「水」か「食塩」に絞ることができた様子。
プレパラートに液体をとってドライヤーで乾かすと…白く結晶が残りました!

結晶が残るものは「食塩」。ということで、今回の液体Xの正体は食塩水でした。

今回の体験の様に、様々な視点の実験から一つ一つ調べてゆくと、その正体をつきとめることができたり、新しい発見ができる事例は多く存在します。科学者たちは日夜、何百何千といった膨大なデータから実験を繰り返すことによって、新たな発見を追い求めています。

ぜひこの夏は、皆さんもいろいろなものを調べて、比べてみて、自分だけの発見をしてみてくださいね!

浜松科学館でも、また皆様にさらなる「液体X」をご用意できるようなイベントを企画してゆきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。


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