サイエンスラボイベント「チリメンモンスターをさがせ!」

朝ごはんのおかずの定番「しらす」。ちりめんじゃことも呼ばれますね。しらすは主にカタクチイワシなど、イワシ類の稚魚の総称で、窯ゆでしてそのまま冷やしたものを「しらす」、さらに天日干しを加えたものを「しらす干し」「ちりめんじゃこ」というそうです。

最近ではあまり見なくなりましたが、たまにこのしらすの中に小さなタコやイカなどが混ざっているのを発見した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

しらす漁~販売までの過程で除ききれなかったちいさな魚たちが混入することがあるのです。これを見つけると少しラッキーな気持ちになりますよね。

今回はあえてしらす以外の海の小魚たちを残した「チリメンモンスター(=チリモン)」を用意し、皆さんに発見·収集してもらうイベントを開催しました。この企画は大阪自然環境保全協会が推進している活動でもあります。

事前募集による24名の参加者と、同伴のご家族の方にお集まりいただきました。講師をつとめるのはサイエンスショーでも大人気の「うえちゃん」。わかりやすく面白い解説で、皆を笑顔にする明るいお兄さんです。

事前準備として、収集したチリモン用のコレクションボックスを作成いただきました。カットしてある厚い型紙を線に沿って折り曲げ、組み立てていただきます。

浮いた部分はボンドで張り付け。箱とふたをそれぞれ作成いただきました。

コレクションボックスが完成したところで、カップいっぱいに入ったチリメンを取りにきてもらいます。

また、チリモンが掲載されたパンフレット図鑑を皆さんに配りました。

チリモン探しの前に、スライドを使ってしらすや海洋生物について少し学んでいただきました。捕獲されるしらすのほとんどは「カタクチイワシ」という種類の魚ですが、「マイワシ」という魚も含まれていることがあります。マイワシとカタクチイワシの違いは、名前の通り、口が真ん中にあるか少し下方に偏っているかです。

イラストでうえちゃんが説明すると、みなさん興味深そうに聞いていました。

また、日本には約3,800種の海洋生物が存在するといわれていますが、私たちが食べたり知っているものは500種ほどである、との説明もありました。海の世界はまだまだ未知であふれているのですね。

講義が終わると、チリモン探しのスタートです。紙皿にカップの中のチリモンを少しづつ移してもらい、図鑑を参考に、肉眼やルーペでチリモンを探してもらいます。

じっくりと観察し、見つけたチリモンをピンセットで取り分けていきます。

サイズの大きなものや、形が特徴的なものは皆さんすぐに見つけられた様子。ですが、小さいものや似たような色形をしているものは、判断に苦戦されているようでした。

図鑑と実物をよく見比べながら、「これかな?」「これは違うかな」と周りの方とひとつひとつ、確かめられていました。

うえちゃんも各テーブルを回り、チェックしていきます。

珍しいものとしては「タツノオトシゴ」を発見された方がいました!今回は2組ほどの方が見つけられていました。

ある程度見つけられたら、コレクションボックスの台紙の上にチリモンを貼り付けていきます。一種類ごとに張り付けそれぞれの名前を書かれる方、意図的なレイアウトでアート作品のように仕上げる方、さまざまな個性の光るコレクションボックスが完成しました。

皆さん、もくもくと熱中して作られていました。

完成したコレクションボックスと残りのチリモンは持ち帰っていただきました。ぜひお家でも、引き続き探してコレクションを充実させてみてください!

チリモンがさらに詳しく掲載されているWebサイトはこちら↓
チリモン図鑑:http://www.chirimon.jp/

静岡県は太平洋に面しており、数多くの魚がとれる地域です。浜松の舞阪港ではしらす漁が有名ですね。そんなゆたかな土地に位置する浜松科学館でこのような催しができ、生き物についてさらに身近に感じていただけたのではないかと思います。

ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!