サイエンスラボイベント「アンモナイトをつくらないと!」

不思議な渦巻きのかたちをした「アンモナイト」。
古生代シルル紀から中生代白亜紀までの間生息していた生物です。フランスのJ.G.ブリュギエールが、エジプト神話に登場する太陽神「アンモン」の羊の角に似ていることから命名したといわれています。

殻の形がカタツムリに似ていますが、イカやタコと同じ「頭足類」に分類されています。同じく古代から存在する「オウムガイ」とも見た目がそっくりではありますが、類似性や関連性は低いと考えられているようです。

アンモナイトは世界各地に数多く生息していましたが、白亜紀に起きた小惑星の衝突によって絶滅してしまいました。殻の形が年代により異なることから、現在では地質の年代を割り出すための指標の一つとして、アンモナイトの化石が用いられています(「示準化石」と呼ばれます)。

そんな魅力を持つアンモナイトの化石のレプリカを、今回は石膏で作っていただきました。
講師をつとめるのはサイエンススタッフ「おーちゃん」。

まずはビーカーに水を汲んで、緑色の「型取り材(かたと〜る)」と合わせてかきまぜ、ペーストをつくっていただきました。型取り材は、今回のものとは異なりますが、歯医者さんで歯の型を取る時などにも使用されていますよ。

型取り材はかきまぜる時間が大切です。タイマーで計ってまぜていただきました。
粉状のものが、だんだんとなめらかになってきた様子。かすかにミントの香りがします。

完全にペーストになったら、アンモナイトの化石模型を型取り材にあて、半分以上埋まるまで沈めてゆきます。

この状態で固まるまで5分ほど置いておきます。
型取り材が完全に固まり弾力のあるゴムのような感触になったら、模型をとりだします。綺麗に型がとれていました!

型がとれたら、今度はレプリカ本体となる石膏の液体を作ってゆきます。おーちゃんがテーブルをまわって水の量を測り、測った水と粉状の石膏を皆さんにかき混ぜていただきました。

液状の石膏ができたら型の中に流し込んでゆきます。丁寧に注いでいく皆さん。注ぎ終わったら、また固まるまで待っていただきます。

その間、皆さんにさまざまな化石の観察を行っていただきました。机の上に並べられた化石たちを、ルーペを使って観察してもらいます。触って感触を確かめている方も。

バネのような螺旋形のアンモナイト(ユーボストリコセラス)にも注目が集まっていました。

観察をしている間に、だんだん石膏が固まってきた様子。
型から取り出すと、レプリカの完成です。完全に固まるまでもう少し時間がかかりそうでしたので、皆さんには型ごとお持ち帰りいただきました。お家で固まったでしょうか?ぜひ取り出して眺めてみてください!

化石は何万年も前の暮らしや生態を知る手がかりとして、とても重要な役割を担っています。今過ごしている私たちの暮らしぶりや生息している生きものたちも、何万年か後には化石になって現れてくるかもしれませんね。

浜松市には遺跡や博物館もありますので、ぜひそちらにも赴いて、色々な古代の生態に触れてみてはいかがでしょうか。