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今月の星空

今月の星空(2026年3月)

浜松科学館では、浜松市天文台と共同で毎月の星空をお届けする1枚冊子「星空案内」を発行しています。本ブログで、その内容を一部公開いたします。

 日差しに春を感じる日も増えてきましたね。夜空では冬の星座が西に傾き、東の空には「しし座」が元気に昇ってくる星座の選手交代が始まります。今月は「皆既月食」という楽しみな天文現象も待っています。星空の変化や天文現象など、3月の夜空を楽しみましょう。また浜松市天文台では「ゆめいっぱい小学生宇宙絵画展」の入選作品の展示を、3月8日(日)まで行っています。ぜひご覧いただければと思います。
(文:浜松市天文台)

浜松市天文台のWebサイト

3月の星空案内

寒さも一段落し、少しずつ暖かくなる季節です。星空の方でも、少しずつ冬の星座から春の星座へ移り変わりが見られます。
冬の大三角やすばる(プレアデス星団)は西へ傾き、東の空からはしし座やおとめ座、うしかい座が見えるようになってきます。
北東の空には、北斗七星が見やすくなってくる時期です。浜松の街なかだと7つ全部はなかなか見えません。特に真ん中、柄杓の付け根の星がやや暗いので見えにくいです。とはいえ、少しでも暗いところに行くと見えてきますので、ぜひ探してみてくださいね。

やまねこ座

 春が近づくと、北の空の高いところで、ひときわ目を引くのが、北斗七星のある「おおぐま座」です。その近く、ふたご座との間に、ぽっかりと星空が開けた場所があるのをご存知でしょうか。この明るい星が少ないエリアに潜んでいるのが、今回ご紹介する「やまねこ座」です。

 この星座は、古代ギリシャからあるものではなく、十七世紀にポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェリウスによって作られました。彼は、それまで星座が設定されていなかった「星のまばらな隙間」を埋めるために、新しい星座をいくつか考案したのです。
 やまねこ座は、広さだけでいえば隣の「ぎょしゃ座」と同じくらい立派な規模を持っています。しかし、一番明るい星でも3等星で、ほかは4等星以下の暗い星ばかりです。そのため、街の明かりがある場所では見つけるのがなかなか困難な星座でもあります。あえてこの場所に山猫の名を当てはめたのには、ヘヴェリウスなりの理由があったようです。
 彼はこの星座について、「ここに山猫の姿を見つけ出すためには、山猫のような鋭い目を持っていなければならない…。」と冗談めかして語ったといわれています。そう聞くと、この星座は天文学者から私たちへの「視力テスト」のような挑戦状のようにも感じてしまいますね。都会の夜空ではなかなか出会えない星座ですが、条件の良い夜には、ぜひじっくりと目を凝らしてみてください。もし山猫の姿を捉えることができたなら、あなたも歴史に名を残す天文学者と同じ「鋭い目」の持ち主かもしれません

参考図書:全天星座百科 (藤井旭著/河出書房新社)、 5文字で星座と神話 (すとうけんたろう著/講談社)

幻の光「黄道光(こうどうこう)」

 太陽光、月明り、ホタルの光…。世の中にはいくつかの“天然の光”があります。その一つに「黄道光」があります。【図1】のように白っぽい光が地平線からピラミッド状に見えます。黄道光は、太陽の光が惑星間の塵に当たり、反射した光が地球から見えるというものです。ちょうど、埃に光が当たって筋が見える状態に似ています。太陽系には惑星や小惑星など、望遠鏡で観測できる天体もあれば、もっと小さな“気にも留めない”サイズの塵もたくさんあります。それらの存在が太陽光によって浮かび上がっているのです。
 日本などの中緯度地域では、春分・秋分がある3月と9月が黄道光の見頃です。下の【図2】は春分の頃の日本から見た空をイメージしたものです。日の入りから1時間後程度が見映えのピークとされています。黄道光は、天の川よりも暗く淡い光です。街の中からはまず見えません。人工光がほとんどなく、東西の遠方まで暗い場所で、やっと見える程度の光です。そんな幻の光を追って、筆者も以前暗いところで黄道光の目視に挑戦しましたが、よくわかりませんでした。しかし、隣にいた星空観察のベテランの方は「見えている」とおっしゃっていました。私もまだまだ修行が足りません…。今年の春分の日は月明りがほぼないので、黄道光を見るには好条件です。リベンジなるか!?

 ※黄道とは一年かけて空を見た時の太陽の通り道です。太陽系形成の過程で黄道面に塵が集中しており、日本では春分・秋分の頃に地平線と黄道面の成す角が最も高くなるため、黄道光の見頃となります。

浜松科学館で投映中の番組

春季(3月20日-3月31日)の期間は、投映スケジュールが土日祝と同じになります。

!大型映像「ティラノサウルス」と「ヒーリングアース in JAPAN」は上映期間が3月31日まで!
「ティラノサウルス」は恐竜がお好きなお子様大歓迎!ご家族でお話ししながら観られます。
「ヒーリングアース in JAPAN」は声優 内山昂輝さんのナレーションと有名アーティストの音楽とともに、
日本各地の絶景を巡るプログラムです。

ぜひプラネタリウムにお越しください!
プラネタリウム・大型映像をご覧になるときは
チケット購入時に「プラネタリウム・大型映像を観る」とお伝えください。

【土日祝・春季11:30~】
キッズプラネタリウム
「きらきら☆こんやのおほしさま~ふゆのほし~」

【毎日14:30~】&
【土日祝と春季13:00~】
プラネタリウム
「天竜浜名湖鉄道 星空紀行」

【土日祝と春季10:30~】
大型映像
「ティラノサウルス」
※3月31日で上映終了※

大型映像「ヒーリングアース」ポスター

【土日祝と春季15:50~】
大型映像
「ヒーリングアース inJAPAN」
※3月31日で上映終了※

【月1回・大人限定】
夜の科学館 特別投映
「渋川晴海と江戸時代の星座」