当館1階自然ゾーンに電子顕微鏡が設置された部屋「でんけんラボ」があります。
団体様は事前予約いただくことで、最大1万倍まで拡大することができる電子顕微鏡を使った特別解説を体験いただくことができます。

ここでは例としてサツマイモを観察する様子をご紹介します。

まずは観察試料の紹介です。
試料台には、生のサツマイモ、加熱したサツマイモ(焼き芋)の切片を載せています。

これらを比較観察することで、
・芋に含まれるデンプンの形が、加熱によってどのように変化するのか?
を明らかにします。
こちらは生のサツマイモの拡大画像。

小学校高学年の理科で実験するように、球状のデンプンはヨウ素を加えると、ヨウ素デンプン反応で濃い紫色に変色します。また、分子構造上の性質から私たちが消化吸収することは難しいです。
次は加熱したサツマイモ。

細胞壁は残るものの、球状だったデンプンは溶けてのり状になりました。この状態では、デンプン内にヨウ素は組み込まれず、ヨウ素デンプン反応は起こりづらくなります。また、私たちの消化酵素が作用することができ、消化吸収が可能になります。
体験をとおして、普段の生活では観察することができないミクロな世界を楽しみながら、デンプンの性質を視覚的に学ぶことができました。
他の試料の観察では、アリの観察から「昆虫の体のつくり」を学んだり、ホッキョクグマの毛、鳥の羽根から生物模倣(バイオミメティクス)を体感したり、浜松ならではの「楽器の弦」から音が鳴る仕組みを学んだりと豊富なメニューをご用意しています。お気軽にご相談ください。
場所:自然ゾーン「でんけんラボ」
定員:1回20名以内(でんけんラボの中から10名、外から10名参加可能)
時間:1回15分程度
観察試料:サツマイモ、アリ、ホッキョクグマの毛、鳥の羽根、楽器の弦など(要相談)