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今月の星空

今月の星空(2026年6月)

浜松科学館では、浜松市天文台と共同で毎月の星空をお届けする1枚冊子「星空案内」を発行しています。本ブログで、その内容を一部公開いたします。

 梅雨入りが気になる季節となり、夜空を見上げることが難しい日も多くなります。旧暦6月の和名「水無月」の由来は、新暦の梅雨明けの時期にあたることから、暑さが厳しく水が干上がる様を意味するという説や、田に水を引く「水の月」という説があります。雲の合間から、赤く輝くアンタレスや夏の大三角を見つけたら、それは夏がすぐそこまで来ている合図です。晴れた夜には、夏の足音を感じてみてください。(文:浜松市天文台)

浜松市天文台のWebサイト

6月の星空案内

 空では春から夏に星座が移り変わっていきます。冬の星空ほどまでは多くないですが、一等星がたくさん見られる時期になっています。西の空から南にかけて、しし座のレグルス・うしかい座のアークトゥルス・おとめ座のスピカまでは春の星。続いて南から東に目線を移していって、さそり座のアンタレス・こと座のベガ・わし座のアルタイル・はくちょう座のデネブは夏の星です。いずれも街のなかからでも見つけやす星たちです。色の違いや明るさの違いにも注目しながら探してみましょう。
 また、「宵の明星」金星が見ごろです。惑星・月の見どころは下のコラムでもご紹介しています。

おとめ座

 「しし座」に続いて東の空から昇ってくる「おとめ座」は、全天で二番目に広い面積を持つ大きな星座です。プトレマイオスが定めた48の星座の一つですが、そのモデルは所説あります。例えば、農業の女神デメテルや正義の女神アストライアだとする説が有名です。今回は、農業の女神デメテルと、その娘ペルセポネの物語を紹介します。

 ペルセポネはデメテルの美しい一人娘でした。ある日、彼女は草原で花を摘んでいたところ、冥界の王ハデスにさらわれてしまいます。連れ去られた先で、彼女は冥界のザクロを四つ食べてしまいます。その報いとして、彼女は一年のうち四ヶ月間は冥界で暮らすことになりました。娘が不在の間、母デメテルが悲しんで洞穴にこもるため、地上に冬が訪れるようになったといわれています。
 この星座で最も目立つのが、白色の一等星「スピカ」です。「真珠星」とも呼ばれたこの星は、表面温度が20,000℃と18,000℃という二つの星が、わずか四日の周期で回りあう「近接連星」という姿をしています。
 また、おとめ座の方向には多くの銀河が集まる「おとめ座銀河団」が存在します。その密集ぶりは「銀河ののぞき窓」といわれるほどで、写真に撮ると恒星よりも銀河のほうが多く写ることもあります。
 おとめ座は非常に大きな星座のため、街明かりの中では女神の全身を辿るのは容易ではありません。まずは春の大曲線を目印に、麦の穂先に光るスピカを見つけ、その背後に広がる膨大な銀河の世界や連星については、観望会でお話と共にお楽しみください。

参考図書:全天星座百科 (藤井旭著/河出書房新社)

一番星、ど~れだッ?

 夕方、辺りが暗くなっていく頃の空に、明るく輝く星を見て「一番星、みぃつけたッ!」と、嬉しくなることがありますよね。一番星ってどんな星なのでしょうか?実はこの星だという決まりはありません。その日、一番最初に見つけた星が、あなたの一番星です。一番星が見つかったら、二番星は?三番星は?…と探していると、だんだん星が見えてきます。そうしているうちに、星の明るさや色の違いに気がつくかもしれません。
 今の時期だと、東の空には青白く輝くこと座のベガが、南の空高いところにはオレンジ色に光るうしかい座のアークトゥルスが見つけやすいでしょう。また、今年は夕方西の空に、とても明るい木星と金星が見られます。毎日同じような空に見えても、少しずつ違います。月はかたちが変わって見えるし、見える位置も変わります。木星は西の空で徐々に低くなっていきますので、今月で見納めとなりそうです。金星は日に日に西の空の低い位置から高い位置へと変わり、今月中旬には最大高度となります。最大高度といっても日没30分後の空で、地平線や水平線からげんこつ2つ分(見上げる角度で20°くらい)の高さです。その後は日を追うごとに低くなっていきますが、9月頃までは西の空に輝く宵の明星として楽しめます。

 今月は、木星・金星・月の並びに注目してみるのも面白いですよ。9日は木星と金星が大接近し、その前後数日間は二つの惑星の並び方が変わっていく様子を楽しめます。17日には細い月と木星が接近し、それらと金星が並びます。20日前後には金星の近くを双眼鏡で覗くと、プレセぺ星団が観られます。20日は土曜日なので、浜松市天文台で開催される星空観望会の参加チャンス!ですね☆
 さぁ、今日のあなたの一番星はどの星でしょうか?

浜松科学館で投映中の番組

6月2日からはプラネタリウムのプログラムが「七夕の星と物語」に変わります!
一足先にプラネタリウムで七夕の星を探してみましょう。
たなばたのほし(おりひめぼし・ひこぼし)のみつけかたや、たなばたのものがたりをしょうかいします!
そのほか、ご好評いただいているキッズプラネタリウムでは季節ごとに見られる星座を紹介しています。
一度来てくれたみなさまも、ぜひまたプラネタリウムに来てみてくださいね!
満天の星々が皆さまをお待ちしています!

【土日祝日 11:30~, 14:20~】
キッズプラネタリウム
「きらきら☆こんやのおほしさま~はるのほし~」
「きらきら☆こんやのおほしさま~なつのほし~」

【平日 14:20~】&
【土日祝日 13:00~, 15:40~】
プラネタリウム
「七夕の星と物語 ~さあ行こう!天の川の向こうへ~」