今月の星空(2022年7月)

みなさん、こんにちは。浜松科学館天文チームです。
例年より早く梅雨が明けて、夏の暑さが続く毎日です。
皆様どうぞご自愛くださいませ。
7月の星空案内をお届けします。

7月の星空案内:いつもより早く夏の星座に出会えます

7月の星空

2022年7月 上旬:22時ごろ 中旬:21時ごろ 下旬:20時ごろ
惑星の位置は中旬ごろを目安にしています

今年は例年より早い梅雨明けとなったため、いつもより早く夏の星座に出会えます。南の空低いところには、赤い星アンタレスが目印のさそり座、そのまま空を見上げていくとへびつかい座、ヘルクレス座が見つかります。夏の大三角よりも南側で比較的明るい星を見つけたら、へびつかい座の二等星「ラスアルハゲ」とヘルクレス座の三等星「ラスアルゲティ」です。そして南東の空には夏の大三角を作るベガ、アルタイル、デネブが昇ってきています。なお、ベガは織姫星、アルタイルは彦星です。七夕の星として有名ですが、七夕の日を迎える前に夜空に昇っています。夕涼みの散歩をしながら、ぜひ探してみてください。

今月の星座:はくちょう座

はくちょう座

はくちょう座の星並びは、白鳥の尾で輝く一等星「デネブ」からお腹、首、くちばしの星「アルビレオ」までをつなぐ一本の線と、広げた翼をつなぐ一本の線で描くことができます。これを「北十字」と呼んでいます。

ギリシャ神話では、大神ゼウスがスパルタの王妃レダに近づくために化けた白鳥として登場します。レダはやがてスパルタ王テュンダレオスとゼウスの子を身ごもり、2つの卵を産みました。卵の中にはそれぞれ男女の双子の兄弟が入っていました。一つには人間の子で、カストルとクリュタイムネストラ。もう一つには神様の子でポルックスとヘレネ。このうち、男の子の兄弟であるカストルとポルックスは、のちにふたご座になります。

(文:浜松科学館 天文チーム)

世界はどう見る?天の川

夏の星空の話題に挙がることが多い「天の川」。無数の星が帯状に集まった銀河で、川のように見えることからその名が付けられています。この天の川、世界の国々ではどのように見られているのでしょうか。

天の川は、エジプトでは「天のナイル川」、中国では銀色の川を意味する「銀河・銀漢」と呼ばれています。オーストラリアでも川に見立てられ、明るく輝く星は川で泳ぐ魚だと伝えられています。

欧米で言われる「ミルキー・ウェイ(乳の道)」の呼び名は、ご存知の方も多いかもしれません。大神ゼウスの妻・ヘラがヘラクレスにお乳を与えていて、ヘラクレスがあまりに強く吸ったことで、思わず引き離した時にほとばしった母乳だというギリシャ神話が由来しています。ギリシャ語では乳の道を「ガラクシアス」と言い、英語読みで「ギャラクシー(銀河)」となります。

フィンランドに伝わる神話では、ズラミスとサラミという夫婦が、死後再び会うために空にかけた「光の橋」、アメリカ先住民の間では「魂の道」、エジプト神話では女神イシスが怪物から逃げる際に落とした麦の穂が天の川になったと言われています。

多くの地域で「川」や「道」として見られている天の川ですが、ユニークな捉え方をしている所もあります。南半球では天の川が濃くはっきりと観測できることから、アフリカの部族は「空の背骨」や「空を分けるものさし」と想像したり、「灰の道」「炉の残り火」と見立てているようです。

そんな天の川を、皆さんは肉眼で見たことはあるでしょうか。現在は街明りによって、ほぼ見ることができなくなってしまいました。2016年に発表された記事によると、世界の3人に1人が天の川を肉眼で見られない環境に住んでいるそうです。かつて当たり前のように見え、人々の想像力を搔き立てていた天の川。7月7日まで投映中の生解説プラネタリウム「星まつり 七夕」では、その姿を存分にお楽しみいただけます。ぜひ満天の星で、美しい天の川を眺めてみてください。

アフリカ南部(ナミビア)から見た天の川(©️Markus Meier)

浜松科学館で投映中の番組

  • 星まつり 七夕
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  • 宇宙へGO夢の宇宙旅行
    宇宙へGO!夢の宇宙旅行

その他投映中の番組

  • 水の惑星
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  • ハナビリウム
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  • キッズプラネタリウム
    こんやのお星さまとおたんじょうびの星座
  • starflight
    STAR FLIGHT seasonⅡ