ブログ・発行物

ブログ

今月の星空

今月の星空(2026年11月)

浜松科学館では、浜松市天文台と共同で毎月の星空をお届けする1枚冊子「星空案内」を発行しています。本ブログで、その内容を一部公開いたします。

  北風が吹き抜け、いよいよ冬の足音が聞こえる11月。この時期の夜空は、夕方から宵の時間帯にかけて木星や土星といった大きな惑星たちが存在感を放ちます。深夜には「オリオン座」など賑やかな冬の星座たちも勢ぞろい。暖かい飲み物を片手に防寒対策をしっかりして、きらめく星々を楽しんでみませんか?(文:浜松市天文台)

浜松市天文台のWebサイト

11月の星空案内

 西の空にはまだ夏の大三角も見えていますが、季節はすっかり秋。空の高いところには秋の四辺形も見えるはずです。秋の四辺形はどれもやや光が弱い星のため、街なかで見つけるのは少しだけ難しいです。とはいえ、目が慣れればすぐに見つかります。
 そして、東の空にはアルデバランやベテルギウスなど、冬の星も見え始めています。12月になってしまえばクリスマス、年末・年始、お正月…と季節はあっという間に変わっていきます。秋にやり残したことはありませんか?寒さが厳しくなる前に、星空を眺めてみませんか?
 11月20日(金)の夜には科学館と天文台との協働で「街なか天体観察会」を行います!月や土星が見ごろですよ。
 11月23日(月・祝;勤労感謝の日)には、科学館プラネタリウムで「熟睡プラ寝たリウム」を開催します。プラネタリウムの星空のもとで寝ていただく企画です。「プラネタリウムに行くとついつい眠くなってしまう」という方、この機会に思う存分「プラ寝」しにいらしてくださいね。

みなみのうお座

 みなみのうお座は、古代ギリシャの天文学者プトレマイオスが定めた歴史ある48星座の一つです。星空の図では、隣のみずがめ座の水瓶からこぼれ落ちる水を、大きな口を開けて呑みこんでいる姿で描かれています。また、うお座の二匹の魚の「親魚」とする説もあります。

 この星座で最も有名なのが、魚の口の位置で輝く一等星「フォーマルハウト」です。名前もアラビア語で「魚の口」を意味する言葉に由来しています。明るい星が少なく、少し寂しい秋の南の空でぽつんと一つだけ輝く姿から、日本では「南のひとつ星」という名前で呼ばれることもあります。
 天文学的な性質を見ると、フォーマルハウトは地球から約25光年の距離にある星です。表面温度は約9300Kと太陽(約6000K)よりも高く、白く輝いて見えます。直径は太陽の約1.9倍あり、周囲を巡る伴星の存在なども観測されています。そして、秒速7キロメートルというスピードで、私たちから遠ざかり続けていることも知られています。
 秋の夜長、南の空低くに静かに光る「南のひとつ星」を探し、古代から人々に親しまれてきた夜空の姿に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
 参考図書:全天星座百科 (藤井旭著/河出書房新社)、夜空を直接手ではかる!かならず見つかる星座の本秋の星座を手でさがそう(藤井旭著/偕成社)

「まぁ、きれい!」なマーキュリー

 今の時期、秋の星たちが見ごろです。ただ、他の季節に比べると、秋の星たちは暗い星が多く控えめな星空にも感じます。ですが今年の11月は、普段はなかなか見ることができない星を見るチャンスがやってきます。それは水星です。名前自体は聞いたことがある方も多いでしょう。私たちのいる地球と同じく、太陽の周りをまわる太陽系の仲間、「惑星」のひとつです。実は、太陽系の惑星を見ること自体はそれほど難しくありません。金星、火星、木星、土星などはとても明るく輝くため、街中でも簡単に見つけることができます。特に火星、木星、土星は時期によっては一晩中見える時もあります。

 ただ、水星はそう簡単には見つけられません。めったに見ることができない最大の理由は、水星が太陽系の惑星の中で一番太陽に近いところをまわっているからです。いつも太陽の近くにいるため、空に姿を現してくれる時間がとても短いのです。しかし、年に何回か水星が見やすくなるタイミングがあります。それが「最大離角(さいだいりかく)」(左の図参照)と呼ばれる時期です。これは、地球から見て水星が太陽から一番遠く離れる位置にくることを指します。太陽のすぐ近くに星があるときは、太陽のまぶしい光に隠れてしまって見ることができません。そのため、太陽から離れれば離れるほど、空で見つけやすくなるというわけです。

 そして今年の11月21日、水星はこの最大離角を迎えます。これは今年最後となる水星の最大離角でもあります。11月21日の最大離角は水星が太陽から最も西側に離れる「西方最大離角」で、明け方に見やすくなります。ただ、この日しか見えないわけではありません。前後1週間ほどは観測がしやすくなります。探すときは、東の方角に建物や山が少なくて地平線が見渡せる、開けた場所を選ぶのがポイントです。少し早起きをして、朝5時半ごろから東の空を眺めてみてください。空の高いところでまぶしく輝く金星より、少し低いところで水星が輝いています。めったに出会えないレアな惑星を、ぜひ探してみませんか?

浜松科学館で投映中の番組

プラネタリウムでは11月からは一足先に「クリスマス」をテーマに投映しています。
そのほか、ご好評いただいているキッズプラネタリウムでは季節ごとに見られる星座を紹介しています。
夏休みやシルバーウィークに来てくれたみなさまも、ぜひまたプラネタリウムに来てみてくださいね!
満天の星々が皆さまをお待ちしています!

【平日 14:20~】
【土日祝 13:00~, 15:40~】
プラネタリウム
「星降るクリスマス」

【平日 15:40~】
【土日祝 10:30~】
プラネタリウム「星空マルシェ」
当日夜の星空のご案内に加えて、解説員ごと・時期ごとに違う天文の話題をお話しします。

【土日祝のみ 11:30~, 14:20~】
キッズプラネタリウム
「きらきらこんやのおほしさま~あきのほし~」