浜松科学館ニュースレター「COMPASS」。
第34号の表紙は、10月3日から始まる「科学の学園祭2026」に先立ち、8月21日に開催された事前交流会の参加者の皆さんです。
交流会を開催
今年で5年目を迎える「科学の学園祭」は、浜松市および近隣の中高大生たちが、学校で取り組んでいる探求活動を科学館で発表するイベントです。今年は12校16団体が参加し、日頃の探求成果を披露します。
交流会は、「科学の学園祭」に出展する参加者同士が交流を深める機会をつくろうと、昨年から始まった取り組みです。この日は出展予定団体から浜松湖東高等学校、浜松西高等学校、静岡理工科大学、静岡文化芸術大学と、浜松科学館ボランティアチーム、合わせて5団体22名が集結しました。

交流会では、各団体が出展予定の活動内容を発表しました。ドローンの操縦や小型ラジコンカーの製作、インタラクションデザイン、骨格標本、金メッキなど、活動分野はじつにさまざま。「科学(Science)」という言葉が一括りにカバーする世界の広さを改めて実感します。発表の後は、グループに分かれて座談会を実施。共通の話題がひとつあるだけで、学年や学校の違いを気にせず一気に打ち解けられます。趣味や学校の話など、互いに刺激を受け合いながら、親睦を深める機会となりました。


「科学の学園祭」とは?
「科学の学園祭」と交流会を担当するのが、サイエンスチームの水谷さんです。浜松科学館で「科学の学園祭」、そして交流会を開催する意義を改めてきいてみました。

水谷 「普段、学生たちが学校で学ぶ内容や活動について、学外の人が知る機会はほとんどありません。また学校の活動を学外で発表する機会も限られています。そこで、浜松科学館で科学をはじめとするさまざまな探求活動の発表の場を設け、来場者と地元の学生たちが、科学を介してコミュニケーションを取れる機会をつくろうと始まったのが、この『科学の学園祭』です。このような取り組みをきっかけに、浜松科学館を起点とした地域のつながりが生まれ、新たな発見や出会いの場となることを目指しています。
とはいえ、『科学の学園祭』の開催期間、参加者の皆さんは自分たちの持ち場での役割に大忙しです。他校の展示ブースをゆっくり見学したり、交流を深めたりする時間もありません。そこで昨年から始まったのが交流会です。本番前に他校と交流を深める機会を設けることで、学園祭がより一層盛り上がることを期待しています」
ジュニアボランティアが大活躍
中高大生たちが集まる「科学の学園祭」で、水谷さんが頼りにしているのが、浜松科学館のジュニアボランティアの皆さんです。中高生を対象とした浜松科学館のジュニアボランティアは、普段、館内外で展示案内やワークショップの補助、自然観察園の整備や生き物調査、掲示物の制作など、それぞれの得意分野を活かしたさまざまな活動を行っています。

水谷 「『科学の学園祭』を始めた頃、出展応募数が少なくて困っていた時に参加を呼びかけたのが、ジュニアボランティアの生徒さんたちです。彼らの学校の部活動で出展してみませんかと声をかけ、少しずつ応募数を増やしていきました。今年初出展となる静岡理工科大学も、ボランティアで活動してくれていた生徒さんが進学したことで出展につながりました。また、ボランティアチームとしても出展することで、学園祭が来館者へボランティア活動を周知・PRする機会となっています。ボランティアチームも出展回数を重ねるうちに自主性も高まり、去年からは、アイデア出しから準備まで、ボランティアメンバー主体でやってもらうようになりました」
櫻井「今年のジュニアボランティアチームは『マジカルカガク 2026』と題し、3つの展示を企画しています。僕は化学が好きなので、金メッキの化学実験ワークショップを企画しました。アイデア出しから始めるとなると、企画内容をメンバーに伝える必要がありますし、展示ブースでは、説明書などを使って来館者に実験の手順を説明しないといけません。大変でしたが、どうしたら相手に伝わるのかを考える機会になりました」



新たなつながりが生まれるイベントに
水谷「ジュニアボランティアが『科学の学園祭』を学校で広めてくれたおかげで、学校の人たちを連れてきてくれるようになり、科学館の常連さんになってくれる子も増えてきました。じつは小学校を卒業すると、科学から遠ざかり、科学館に来館する中高大学生の数も一気に減ってしまいます。彼らは『科学の学園祭』を通じて中高大学生を科学館に呼び戻し、地域との新たなつながりを生むという、とても重要な役割を果たしてくれています」
「科学の学園祭」会期中は、高校生以上の学生の方の常設展入場料は無料です(受付で学生証をご提示ください)。ぜひこの機会に浜松科学館へお越しください。

ライター:神尾 知里

浜松科学館 秋の企画展
「科学の学園祭2026」
浜松周辺地域の12校(16団体)の学生が出展!実験、工作のブース出展や、研究成果のポスター展示を行います。科学を通して学生たちと交流しよう!
開催期間:2026年10月3日(土)~10月25日(日)
開催時間:9:30~17:00(ブース出展は 10:00~15:30)
会場:浜松科学館 1Fホールほか
料金:無料 ※常設展内のプログラムは常設展入場料が必要
秋の企画展「科学の学園祭2026」